アスベスト相談室

アスベストレベル2 ~ショートコラム⑭~

レベル1の発じん性が著しく高いと位置づけられているのに対して、レベル2の発じん性は高いとなっています。

レベル2に該当する建材の種類は、石綿含有耐火被覆材、石綿含有断熱材、石綿含有保湿材です。

石綿含有耐火被覆材は、化粧目的に鉄骨の耐火被覆等のため、吹付け材の代わりに、使用されてきました。耐火被覆材、けい酸カルシウム板第2種があります。

石綿含有断熱材は、断熱を目的に屋根折版用、煙突用として使用されていました。屋根用折板裏石綿断熱材、煙突用石綿断熱材があります。

石綿含有保湿材は、工作物本体の保温・断熱及び配管経路での保温・ 断熱のために使用されてきました。石綿保湿材、けいそう土保温材、石綿含有けい酸カルシウム保温材、バーミキュライト保温材、パーライト保温材、不定形保温材(水練り保温材)があります。

レベル1の吹き付け材ほど飛散性はないものの、崩れてしまうと大量に飛散する恐れがあるため、レベル1に準じて高いレベルのばく露防止対策が必要となります。

解体の際には、アスベストの除去作業が必要となります。改修工事等の場合は封じ込め工法、囲い込み工法も可能となります。

【参考】

<封じ込め工法とは>

既存の石綿含有建材をそのまま残し、吹付け層へ薬液の含浸もしくは造膜材の散布等を施すことにより、吹付け層の表層部又は全層を完全に被覆又は固着・固定化して、粉じんが使用空間内へ飛散しないようにする工法です。この工法は、主に、吹付け石綿、石綿を含有する吹付けロックウール、屋根用折板石綿含有断熱材に対して適用されます。

<囲い込み工法とは>

既存の石綿含有建材はそのまま残し、これらが使用空間に露出しないよう、板状材料等で完全に覆うことによって完全に密閉し、粉じんの飛散防止、損傷防止等を図る工法です。石綿含有吹付け材、及び石綿含有保温材等に対して適用可能です。

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