アスベストレベル1 ~ショートコラム⑬~
前回アスベストレベルについての概要を解説しましたが、今回はレベル1について解説します。
レベル1はアスベストが一番飛散しやすいため、最も危険なレベルと位置づけられています。
レベル1に該当する建材の種類は石綿含有吹付け材です。
石綿含有吹付け材には、吹付け石綿、石綿含有吹付けロックウール(乾式)、湿式石綿含有吹付け材(石綿含有吹付けロックウール(湿式))、石綿含有吹付けバーミキュライト、 石綿含有吹付けパーライトがあります。
耐火建築物などの鉄骨、はり、柱などに、耐火被膜用として使用されていました。
柱やエレベーター周りでは、昭和63年頃まで石綿含有吹付材が使用されている場合があります。
また、ビルの機械室やボイラー室等の天井や壁、体育館や工場等ビル以外の天井や壁などに断熱・吸音のため使用されていました。
解体工事をする場合は石綿含有建材の除去作業が必要になります。
改修工事の場合には薬液を使って飛散を防止する封じ込め工法や板状の材料で密閉する囲い込み工法を用い、アスベストの飛散を防止することが必要です。
作業は飛散防止のため、掲示等による事前調査結果・作業内容の周知をし、作業場所の隔離を行う等、厳重な飛散防止対策が必要になります。
作業員も保護具の着用など厳重なばく露対策が必要になります。