Q 海外でのアスベスト取り扱いはどうなっているのでしょうか?
日本は、2004年に禁止される製品を列挙する方式(ネガティブ・リスト)で禁止を導入(「原則禁止」)、クボタ・ショック後の2006年に禁止から除外される製品を列挙する方式(ポジティブ・リスト)に転換(同じく「全面禁止」と呼んだ)、その後禁止除外製品を計画的になくしていって、2012年に文字どおりの「全面禁止」を達成しました。
各国の禁止措置もなんらかのかたちで段階的禁止プロセスをもっており、また、禁止からの除外措置等も様々なので、どの段階をもって「禁止実現」と言うかは単純ではないが、国際アスベスト禁止書記局(IBAS)は「禁止国」として以下の67か国を挙げ、国際機関や専門家らもこの数字を引用することが多い。アジア各国について後述するように、筆者は、香港、シンガポール、ネパールなども加えてもよいと考えています。