アスベストレベル ~ショートコラム⑫~
建築物等を解体、改造、補修する場合はアスベストが含まれているかどうか事前調査を行う必要があります。また、一定規模以上の工事の場合には調査結果の報告も必要です。
アスベストを使用した建物を解体等する際、アスベストが飛散すると作業員や近隣住民の健康に影響を与えるおそれがあります。アスベストによる被害を防ぐために事前調査を行い、アスベストが含まれる建材等を適切に除去し、アスベストが周囲に飛び散らないようにする必要があります。そのため、アスベストのレベルが定められています。
アスベストのレベルはレベル1から3までの3段階に分類されます。数字が小さくなるほど危険度が高くなることを示しています。
アスベストレベルの分類の基準となるのが発じん性です。発じん性とは粉じんの飛び散りやすさ(飛散性)のことです。
つまり、粉じんが飛び散りやすいものは、解体工事を行う際に、リスクが高くなり、近隣住民への影響も高くなります。解体工事等によるアスベストの健康被害を防ぐために、アスベストの飛散性の高さにあわせてレベルが定められており、このレベルにあわせて飛散防止策を講じる必要性があります。
次回以降のコラムではアスベストの各レベルについてご紹介します。